TONE OF DREAMS / KNOWLEDGE ARCHIVE
STORIES
JOURNAL / ISSUE 003
TOKAI / 1982–1984
STORY 003 / YEARS OF TRANSITION

1982–1984:変わりながら、受け継いでいく

1982年。Tokaiのカタログは、最初の頃よりずっと賑やかになっていました。 変わっていく名前や表記。 その一方で、ギター作りの中には、受け継がれていくものもありました。

82–84
変わったものと、
残ったもの。
NAME / MARK / CONSTRUCTION
THE TRANSITION YEARS

一冊の中に、いくつもの時代が見え始める。

1982年12月のCatalogue Vol.6では、 Springy Sound/STとSilver Star/SSの構成が仕様表として整理されています。 その後の資料では、Goldstar Soundの名称とTST品番が現れます。 ここで追うのは、ある日すべてが切り替わったという年表ではなく、 旧い名称と新しい名称が重なる過渡期です。

カタログが示すのは、その時点でメーカーが掲載した製品構成です。 製造、出荷、店頭在庫、後年の部品交換まで同じ日付で区切ることはできません。 カタログと実機を分けて読み、確認できる境界だけを残します。

確認するもの

1982年12月のCatalogue Vol.6の原ページ、奥付、モデル表、仕様説明。

TODの読み方

一冊を年式表としてではなく、当時の製品構成を写した記録として読みます。

まだ決めないこと

名称や仕様が一斉に切り替わった日は、資料が揃うまで決めません。

ヘッドの文字は、小さな年表に見えるけれど。

Springy Sound、ブロック系の表記、Goldstar Sound。 ヘッドの文字は移行を知る分かりやすい手がかりです。 ただし、デカールの変更と製造仕様の変更が必ず同時だったとは限りません。 後年の補修や貼り替えもあるため、 ロゴだけで製造年や型番を確定しません。

名前が変わっても、木と金属は黙って残る。

名称はSpringyからGoldstarへ、品番はSTからTSTへ移っていきます。 しかし、ネックとボディのコード、ピックアップ、サドル、 トレモロ、塗装などは、名称と同じ速度で切り替わるとは限りません。 表側の文字と、内側に残る製造情報を別々に確認してから重ねます。

名称の変化と、作りの変化は同じ速さで進むとは限りません。 だから表側の文字と、内側の構造を別々に見て、 最後に重ね合わせます。

表から見る

ロゴ、モデル名、ヘッド表記、外観。

内側を見る

刻印、構造、電装、ハードウェア、塗装。

最後に重ねる

一つの特徴だけで年式やモデルを決めません。

変化の境目は、線ではなく幅を持っている。

TONE OF DREAMS / READING THE TRANSITION

1983年を、一日の切替日にはしない。

現存個体の記録には、 1983年を中心にSpringy SoundとGoldstar Sound、 STとTSTの表記が重なる例があります。 一方、1983年10月15日現在のカタログでは、 翌1984年に向けたGoldstar Sound/TSTの製品構成が確認できます。 そこでTone of Dreamsでは、 1983年を単一の切替日ではなく、 資料と個体の表記が重なる移行期間として扱います。

そのため、移行期のギターには、 前の時代と次の時代が同居することがあります。 それを矛盾として切り捨てず、 その一本が通ってきた時間として読みます。

Catalogue Vol.6

ST/SSの仕様表を確認。

Overlap

Springy/Goldstar、ST/TSTの表記が重なる個体記録。

Next Catalogue

Goldstar Sound/TSTの構成を確認。

REFERENCE
Tokaiストラトタイプ年度別仕様一覧 →
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